「佐賀ターミナルビル」の木下英子さん(左)と高尾茂行さん。自動ドアにも、開港20年を祝うラッピングを施している=佐賀市川副町の佐賀空港

 開港20年を迎えた佐賀空港。国際線の就航や東京便の増便を追い風に、ターミナルには旅行客が行き交い、開港当初とはすっかり様変わりした。空港ビルを管理する「佐賀ターミナルビル」の社員たちも、これまでの歩みを振り返りながら大きな節目を祝った。

 「逆風だった」-。開港まもなく赴任した管理グループの高尾茂行主任は、路線の撤退や減便に伴う利用客の減少を目の当たりにした。客がまばらで、飛行機から降りた客がたった1桁の便も。撤退した航空会社のカウンターに県産品を並べて空間を埋め、少しでも経費を抑えようとエレベーターや照明を間引きした。

 総務グループの木下英子主任も、総合案内に誰も訪ねてくる人がいないという経験をした。

 転機は2012年の上海便の就航。「佐賀から海外へ行けるなんて」。大きな荷物を抱えた外国人の姿が当たり前になり、LCC(格安航空会社)の安さで一躍注目が集まった。東京便も1日5往復に増え、利用者が一気に伸びた。

 「空港がコンパクトで使いやすいのが利用者に喜ばれている」「空港を盛り上げようと多くの人たちが協力してくれるのを実感する」と2人は口をそろえる。

 間もなく、お盆の季節。都会から帰省する子どもや孫と、それを出迎える祖父母の再会…。ターミナルに笑顔があふれる季節を、2人は心待ちにしている。

 

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