鳥栖-磐田 前半31分、鳥栖FW金崎(中央)がボールを持つと同時に前線へ走り出すFWトーレス(左)=鳥栖市のベストアメニティスタジアム

 スタジアムが沸く瞬間は何度もあった。鳥栖はそろって初先発した新加入のトーレスと金崎が2トップとして躍動。ただ、相手GKの好セーブにも遭い、無得点に終わった。チームに合流して3日でフル出場したFW金崎は「多くのチャンスをつくったが、決めきらないといけなかった」と厳しく振り返ったが、攻撃の形は明らかに増えた。

 得点への貪欲さも感じた。前半2分、前線でボールを受けた金崎はオーバーヘッドで相手ゴールに迫った。30分にはドリブル突破で左サイドを打開。後半5分には、FW小野とのワンツーを演じ、相手ゴールを脅かした。

 フィッカデンティ監督が掲げるのはボールを保持して相手ゴールに迫る戦術だ。チームはこれまでのベースを踏襲しつつ、金崎やフェルナンド・トーレスの加入、豊田の復帰を踏まえ、連係の強化を急いでいる。

 この日は最終ラインからトーレスや金崎をターゲットにロングボールを供給し、サイド攻撃に転じる場面も多かった。MF高橋義は「これまでと違ったコンビネーションを生み出せると思う」と話し、一定の手応えをつかんだ様子だった。

 ここ5試合、4分け1敗で白星から遠ざかっている鳥栖。トーレスは「(途中出場した)前節よりもいい感覚でプレーできた。次は90分出る気持ちが整っている」と決意を示した。チームは一つになっている。苦しい状況を全員で乗り越えていくしかない。

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