伊万里市のナシ農園では、台風12号の接近に備えて収穫を前倒しした=28日午後5時、同市大川町

 台風12号は30日未明から明け方にかけて佐賀県に最接近する見通しで、早いところでは29日昼過ぎには風速15メートル以上の強風域に入る恐れがある。28日も県内では35度以上の猛暑日を記録し、ナシ農家が収穫を早めるなど暑さの中で台風に備える作業が進められた。 

 佐賀地方気象台によると、29日の最大風速は唐津地区の沿岸海域で20メートル、有明海と陸上で18メートルを予想し、降水量は多いところで1時間あたり70ミリを見込む。大潮の時期のため、高潮への警戒も呼び掛けている。

 県内では28日、佐賀市の猛暑日の連続記録が14日間で途切れたものの、佐賀市川副で35・2度、白石町で35・0度を記録。猛暑に加えて、異例のルートで台風が近づき、特産のナシが収穫時期を迎えた伊万里市では農家が対応に追われた。

 同市大川町の男性(69)は急きょ友人の加勢を頼み、早朝から収穫に入った。「最適期には2、3日早いが、落ちてしまったら商品にならない。今回はどんな風が吹くか分からんし、ちぎれる分だけちぎるしかない」と日暮れまで作業を続けた。

 佐賀空港では発着予定だった羽田便4便、成田便2便の計6便が欠航した。成田便は欠航分を29日に振り替えて運航する計画。

 県中学校総合体育大会は29日は開始時間を早めて実施し、30日は全競技を中止して31日に順延する。肥前さが幕末維新博は幕末維新記念館特設ステージ(県立図書館南広場)を撤去し、29日に予定していた屋外イベントを中止する。

 唐津市の西の浜で29日開催予定だった「第36回唐津湾イカダ大会」「キャッスルベイ海辺の祭典2018」は8月5日に延期。同市七山の「2018国際渓流滝登りinななやま」も8月19日に延期になった。

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