香月幸太郎署長から感謝状を受け取る永原昇さん=神埼市の神埼署

 県警察嘱託歯科医師として、歯の形状やすり減り具合などから年齢を推定していく歯牙鑑定を長年実施してきた歯科医師の永原昇さん(70)=神埼市=が、神埼署(香月幸太郎署長)から感謝状を受けた。永原さんは「おこがましい。署から一番近い(歯科医院)ということで続けてきただけ」と謙虚に受け取った。

 永原さんは神埼高を卒業後、城西歯科大(現明海大)へ進学し、歯科医に。「私で役に立つのか」という不安な気持ちを持ちながらも、1997年から20年間に渡って歯牙鑑定に携わってきた。「歯の治療は(記録が)永久に残る。きちんと記録を取っていくことの大事さが改めて分かった」と話す。

 神埼署によると、永原さんが実施した鑑定は、これまで20年間で16件。そのうち14件が身元判明に結びついているという。鑑定する際「見たくないという思いは一切なかった」という永原さん。逆に「早く(遺族の元に)帰りたいだろう。何とかしてやらなければ」という強い気持ちで早期解決に力を注いできた。

 24日に香月署長が永原さんに感謝状を贈呈。香月署長は「歯牙鑑定は適正捜査のひとこまだが重要な項目」と感謝を口にする。永原さんは今後について「特別なことは考えていない。何か起きれば解決に尽力していきたい」と力を込める。

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