最優秀賞の橋本麻里さん

 JAの若手女性部員でつくる「フレッシュミズ」の主張コンクール(JA佐賀県女性組織協議会主催、佐賀新聞社など後援)が19日、佐賀市で開かれ、橋本麻里さん(JAからつ)が最優秀賞に輝いた。橋本さんは、いったんはフレッシュミズ活動から遠ざかった自身の経験を紹介した上で、会長を務める現在は活動が「癒やしの場」となるよう、仲間とともに活性化に取り組んでいることを発表した。全国コンクールに県代表として出品される橋本さんの主張要旨を紹介する。

 

若手活動「癒やしの場」に  

 農家に嫁ぎ13年目。夫と両親、アルバイト3名を雇い、50アールのビニールハウスで、愛情込めてミディトマトを作っている。

 農業を営む人とのつながりがなく、全く何も分からないまま嫁いだ。JA女性部の活動は何もかもが初めてだったが、先輩たちとの関わりで得るものも多く、いつしか活動が楽しみになった。本部のフレッシュミズにも入会した。他の地区の若い奥さんたちとの活動は新鮮で、同世代の人と育児の相談もできて息抜きや癒やしの場になっていた。

 しかし、経営が父から夫に代わり、本格的にハウス仕事をするようになると、今までとは一変し、休みを取ることが難しくなった。仕事、育児、地域の役員とすべてを両立させることに精いっぱいで、フレミズ活動とも少しずつ疎遠に。役員のなり手がなく活動が休止状態になり、誘いの案内はがきやラインも来なくなり、さみしくなっていた。

 役員や子育てが一段落した昨年、思いもよらずフレミズ会長就任の声がかかった。突然のことに驚き、一度はお断りした。全体を見回し、まとめていく会長の仕事ができるのかと。一方で、フレミズでの有意義なひとときは私の癒やしだったことを思い出した。「誰かが行動しないとフレミズがなくなる。この経験をいろんな人にも伝えてあげたい」と、今度は自らアプローチして会長を引き受けさせてもらった。

 同じミディトマトを作っている仲間に副会長を引き受けてもらい、まずは年間活動計画を立てた。家を空けるときは子どもを連れての方が気兼ねしないため、再出発1回目は「牧場体験、命の授業」として太良へ出かけた。牛の餌やり、乳搾り、ブラッシングなど、初めての体験に子どもたちは大喜び。お母さんたちもうれしそうで、子どもと一緒に学べる活動はとても好評だった。紙芝居を使った命の授業では、命をいただくことの大切さを教えてもらい、涙した。改めて食や農についてしっかり考える時間を過ごした。

 参加した皆さんの満足げな笑顔を見ると、フレミズを再開できた達成感に満たされた。その後も活動を重ねるごとに親睦が深まり、いろいろな考え方に触れ、互いに刺激を受けている。皆の声かけの成果もあり、少しずつ新しい部員が増えてきた。今後はすてきな仲間とそれぞれの農家の食材を生かしたレシピ研究に挑戦し、販売を目標に地域を盛り上げていきたい。まずは「楽しい活動」をモットーに、一息つける「癒やしの場」としながら皆で学び、皆で成長したい。

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