大阪から到着したANKの1番機=平成10年7月28日、佐賀空港

 佐賀県の「空の玄関口」となる県営の佐賀空港(現・佐賀市川副町)が開港した。午前9時21分、1番機が大勢の歓迎を受けながら着陸し、この日は東京、大阪、名古屋の3路線5往復10便が運航して新しい時代の幕開けを告げた。「県発展の起爆剤に」と関係者の期待は大きく、空港周辺も見物客であふれた。

 佐賀空港の建設費は約250億円。1969(昭和44)年に建設構想が発表され、有明海の漁業者の反対運動などで計画は紆余(うよ)曲折をたどったが、四半世紀後の93(平成5)年5月に着工にこぎ着けた。完成によって九州での「空港空白県」の解消となった。

 開港後は減便などの影響で利用者が伸び悩み、低迷した。LCC(格安航空会社)の台頭に伴う2011(同23)年の国際線の新規就航や東京便の増便で利用者は急増した。17(同29)年度の年間利用者数は過去最多を更新する約77万7千人となり、建設時の需要予測だった73万7千人を初めて上回った。

 開港直後の記者会見で井本勇知事(当時)は、国際線の誘致を目指して滑走路の2千メートルからの延長に意欲を示した。20年後の現在、2500メートルに延長する計画が進められている。(新元号まであと277日)

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