県内の看護師ら約1000人が参加した在宅看護をテーマにした学術集会=佐賀市文化会館

 日本看護学会の「在宅看護」学術集会が27日、佐賀市で始まった。基調講演やシンポジウムを通して、最新の在宅看護の在り方を紹介、専門的な実践看護を学んだ。28日は特別講演や交流集会がある。

 学術集会は毎年、精神看護や急性期看護など7分野に分け全国各地で開いている。佐賀会場は「地域でその人らしさを支える“在宅介護”」のテーマで、全国から訪問看護ステーションの看護師や看護学校生ら約千人が参加した。

 基調講演では、東京都江戸川区の訪問看護ステーション「船堀ホームナースにじ」の渡邊美也子所長が終末期を迎えた患者や独居高齢者に対する在宅看護の実例を挙げた。「訪問ケアは看護方法など患者から一つ一つの意思を丁寧に聞き取ることが大切。その積み重ねにより地域でその人の“らしさ”を支える在宅看護の在り方を考えないといけない」と強調した。

 学術集会会長を務める内田素子・県看護協会会長は「地域医療の整備が進み、在宅看護の重要性は増している」とし、県内の訪問看護ステーションはスタッフ数は全国平均ながら利用者数が低迷していると指摘。「この学会を通じて少しでも県内の在宅看護のスキルアップにつながれば」と話した。

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