佐賀県市長会の新幹線勉強会で、県の立場を説明する副島良彦副知事(奥中央)=佐賀市の自治会館

 佐賀県市長会(会長・秀島敏行佐賀市長)は26日、九州新幹線長崎ルートの勉強会を佐賀県の副島良彦副知事を招いて開いた。副知事はフル規格化には巨額の財政負担が伴う上、新たに並行在来線や新線のルート策定の課題が浮上するとして「今の条件下ではわれわれに解決の知恵がない」と受け入れに難色を示した。

 県側は副島副知事と、南里隆地域交流部長が出席し、長崎県やJR九州とのこれまでの合意が、フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)を前提としてきた経緯などを説明した。仮にフル規格を選んだ場合の課題として、財政問題に加え、新線のルートの決め方や並行在来線の課題が浮上するとして「それを解決できるかどうかさえ分からない」と懸念を強調した。

 質疑では、市長側から「リレー方式(対面乗り換え)の固定化をどう考えるのか」「肥前山口-諫早間は暫定開業後、23年間はJR九州が運行するとなっているが、その後はどうなる」などの質問が出ていた。

 この日は8月末に県知事に提出する要望事項も話し合った。武雄市と嬉野市は、新幹線の地元負担を定めた財源枠組みを見直してフル規格化を実現するよう提案していたが、副市長会議の段階で「時期尚早」として議案から外れたことが報告された。次回市長会は8月17日に嬉野市で開く。

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