木彫工房「杉彫」(鹿島市)小森惠雲さん(66)=作品名=「むつごろう」

 「杉彫」は鹿島市の祐徳稲荷神社近くにある木彫工房です。小森惠雲さん(66)は4代目で1990年に継ぎました。初代は社寺彫刻を手がけていたそうですが、先代のころから伝統工芸品の面浮立の面や仏像などを制作するようになったそうです。

 今は面浮立のほか、仏像彫刻や干支(えと)、節句人形、看板、雑貨などを制作しています。材料はクスやスギで作品と木の特性を考えて選んでいます。大胆な造形とそれでいて細密な彫りは公募展で高く評価され、全国伝統的工芸展、佐賀県展、佐賀県美協会展などで入賞入選を重ねています。2002年に佐賀県マイスターに、2015年には森の名手・名人にも認定されています。

 「面浮立は有明海周辺に伝わる神事や祈願に奉納する伝統芸能で、鬼の面は佐賀の顔」と小森さん。佐賀の伝統文化を絶やさないためにと鹿島市の小学生に「鬼の面」作りの指導もしています。

 写真の作品は「むつごろう」。2匹が求愛している動きを見事にとらえ、1本のクスの台座からダイナミックに彫り上げた作品です。電話は0954(62)9574。(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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