盗掘目的とみられる多くの穴が掘られていた山小屋窯跡=西松浦郡有田町中樽

 西松浦郡有田町中樽の山小屋窯跡が盗掘されていたことが26日、分かった。町教委文化課によると、現場では少なくとも30カ所の穴が確認されており、陶片を探した痕跡がみられた。県内で盗掘が確認されたのは、2016年11月の同町南原の小溝上窯跡以来、約1年8カ月ぶり。27日、伊万里署が現場検証を行う。

 現場は、JR上有田駅近くで、丘陵地の地面が踏み荒らされ、幅、深さともに数十センチ程の穴が点在。斜面に穴が連なる形で掘られ、土が崩れ落ちている場所もあった。

 町に通報した住民によると、1週間ほど前の午前中、車2台でやってきた作業服の3人の男性を現場で目撃、今週初めの夜にも不審な物音を聞いたという。

 山小屋窯跡は、1640~1650年代初頭の窯と推定。当時、高級品が生産されていた窯で、染付や鉄釉などの磁器、三島手の陶器の遺物が見つかっている。4月に県重要文化財に指定された銹瑠璃青磁釉蓮鷺文三足皿(さびるりせいじゆうはすさぎもんみつあしざら)は、1640年代ごろに同窯で制作されたとみられる。

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