行政や民間企業が参加したRPA体験セミナー=佐賀市のマイクロソフトイノベーションセンター佐賀

ITクラウドを自動車整備に役立てているレシップアーレの田中里絵子社長=佐賀市

 深刻化する人手不足や働き方改革を背景に、佐賀県内でも、業務の一部にITを導入する企業が増えている。国のIT導入補助金が企業を後押しし、実施した企業からはさらなる効率化に向けた前向きな声が聞かれる。

6月下旬、佐賀市の佐賀電算センターが開いた「RPA活用セミナー」には、行政関係者や製造業などから定員を超える参加があった。RPAはパソコン上の事務作業を自動化するソフト。参加者はエクセルに打ち込んだ商品データを管理システムに自動移行させ、移行するデータの詳細設定にも取り組んだ。

 IT導入を検討している神埼市の家具メーカー東馬は「受注や商品情報などデータの打ち込みは一日がかり。自動で書き加えられていく様子は快感だった。ソフトを導入することで別の業務に人手が回せる」と導入へ前向きな姿勢を示した。

 佐賀電算センターは「効率化によって生産性向上を目指す働き方改革への意識が官民ともに高まっている。RPAの試運用や導入する企業も増えてきた」と手応えを感じている。 

 自動車整備工場のレ・シップアーレ(佐賀市、田中里絵子代表)は2017年3月、国のIT導入補助金を使って、顧客の自動車情報をクラウドで管理するシステムを導入した。それまで、整備にかかる部品交換の料金は、一つ一つ料金表を見ながら確認していたが、システム導入によって、顧客の車に関する情報の一括管理が可能になった。メーカーのリコール情報や法改正などの最新情報もシステムに反映されるため、迅速で正確な整備ができるという。

 修理が必要な箇所の料金見積もりが容易になり、タブレットで顧客に情報を見せることもできる。田中代表は「事務員1人分の人件費の節減ができた。今後の支店展開にも役立てていきたい」と力を込めた。

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