決勝・唐津商-佐賀商 唐津商打線を2点に抑え、チームを優勝に導いた佐賀商の主戦木村颯太=みどりの森県営球場

 九回2死走者なし。佐賀商の木村颯太は最後の打者を打ち取ると、両手を広げて喜びを爆発させた。猛打の唐津商打線を6安打2点に抑える力投。同じ顔合わせとなった2年前の決勝は大敗を喫しており、「借りを返すことができた」と胸を張った。

 炎天下で1回戦から準決勝までに投じたのは545球。「疲れはあったが、気持ちで投げた」と木村。八回は3-1から1点を奪われ、なおも2死一塁と嫌な流れだった。「絶対に打たせない」。次打者を最も自信のある直球で空振り三振に打ち取った。

 佐賀商は春夏合わせて21度と県内最多の甲子園出場を誇るが、この9年間は3度決勝に進んでも頂点に届かなかった。昨秋は3回戦、春は準決勝で敗退。NHK杯は唐津商に0-15(五回コールド)と屈辱的な負けを喫していた。

 「何とかしないと」。主将でもある木村を中心に3年生が集まって意見をぶつけ合い、バラバラだったチームがようやく同じ方向を向き始め、森田剛史監督が求め続けた一体感が芽生え始めた。

 大会期間中の約2週間、木村らレギュラー陣は学校の会館内に泊まり込み、寝食を共にしながら目の前の一戦ずつに集中してきた。

 念願の甲子園出場をかなえた木村は「強いチームばかりだが、最後まで諦めずにプレーする」と力強く約束した。

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