決勝・唐津商-佐賀商 10年ぶりの優勝を果たし、瞳を潤ませる佐賀商の森田剛史監督=みどりの森県営球場

 10年ぶりに見る光景に、涙がこぼれた。佐賀商の森田剛史監督(46)は優勝の瞬間目を赤くし、帽子で顔を覆った。伝統校の看板を背負いながら聖地を踏めなかった苦しい日々。教え子たちの顔が去来し、第100回の節目で手にした甲子園切符に感涙した。

 高校球児として佐賀商で春夏合わせて3度甲子園を経験した。大学、社会人野球を経て2002年、指導者として母校に帰った。08年の監督1年目で甲子園出場を決めたが、09、16年はあと一歩で逃した。

 「選手はそろっているのに、なかなか壁を破れなくて。私の力不足だった」。聖地再訪の策を考え続け、バントの構えから相手を揺さぶり、打線をつなげるスタイルを確立。「形は気にせずとにかく出塁してチャンスを広げる」。今大会もエンドランや犠打などで積極的に試合を動かした。

 「甲子園は楽しみ。最少失点に抑えて、少ないチャンスをものにしていく」。森田流で全国の舞台に挑む。※高校野球佐賀大会・特集サイトはこちら

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