涙をこらえて別れを惜しむ日韓の高校生=平成18年7月26日、唐津市の名護屋城博物館

 高校生が芸術活動を通し友好を深めた「日韓少年文化交流事業」(県教委、県高校文化連盟、佐賀新聞社主催)がこの日、閉講した。17年間続いた同事業は、両国の高校生の交流をはぐくみ幕を閉じた。

 交流事業はソウル五輪の翌々年の1990(平成2)年から始まった。韓国は五輪成功から経済成長を加速させた時期で、「近くて遠い国」の関係を改めたいという機運が日韓双方にあった。

 デッサン会や共同制作など芸術というキーワードで距離を縮め、それぞれの歴史、文化を知り互いを認め合う姿勢を学んだ。

 2001(同13)年、中学の歴史教科書記述をめぐり、韓国で反日感情が沸騰し、日韓のさまざまな交流イベントが中止になったが、両国関係者の努力で事業は継続。交流を機に相手国の大学や専門学校に進学するなど、海を越えて交流を続ける受講生もいた。

 07(同19)年の全国高校総体が佐賀開催となり、期間中の態勢が整わないため、その前年で終了することになった。最終日には、両国の生徒121人が抱き合ったり一緒に写真撮影して別れを惜しんだ。(新元号まであと279日)

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