インマルサット衛星通信の調整を行う筆者=巡視船まつうら

 唐津海上保安部の担任水域は唐津から壱岐、伊万里湾までですが、巡視船「まつうら」は唐津付近だけではなく、沖縄本島、石垣島方面、日本海方面などへの派遣もあり、海が時化(しけ)る時が多く、船酔いに苦しむことが多々あります。

 苦しくても仕事はしますので、その際はトイレに駆け込む、間に合わない時は、ポケットに忍ばせた黒色のポリ袋が大活躍します。巡視船経験の浅い若手職員はかなりきついようです。

 私も船酔いには強くありませんが、通信職のため時化のなかでもパソコンに向かうことが多く、ポリ袋のお世話になりながら仕事をしています。本当にきついです。時には、船は大丈夫かと心配するほどの海上模様の時もあります。

 人間の体のケアは、基地に寄港し陸に上がれば元に戻ります。巡視船のケアは1年に1度、われわれはドックと呼んでいますが、契約を締結した造船会社などで船体や機関の大がかりな整備を受けます。

 ドック中、巡視船の職員は整備の検査監督のほかに船体のさび落としや塗装などの整備を行います。通信に関する整備は造船会社はしませんので、通信職の私たちが無線機器を整備し、レーダーのマグネトロン交換も行います。マグネトロンはレーダーが発射する高周波帯の電波を発生させるもので、メーカーのサービスマンに代わって、通信職員が細心の注意を払って交換しています。

 私自身で整備した巡視船に乗り、海上保安庁の任務を遂行できることに大きな誇りを持っています。でも、時化はきついな~。 (巡視船「まつうら」通信科・藤井忠)

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