準決勝・有田工-佐賀商 1回表有田工2死一、二塁、5番一ノ瀬翔斗(左)が右本塁打を放ち、3点を先制する=みどりの森県営球場

 序盤に試合が動いた。初回2死一、二塁。有田工の5番一ノ瀬翔斗が初球を振り抜くと、打球は右翼席に飛び込んだ。3点を先制し、梅崎信司監督は「良いかたちで点を取ってくれた」と振り返ったが、佐賀商の反撃を受け、流れを維持することはできなかった。

 佐賀商・木村の持ち味は速球。「それを打ち返したかった」と一ノ瀬翔。内角を突かれ、少し詰まったが、祈るような気持ちで見つめた打球はフェンスを越えた。

 準決勝の相手が佐賀商に決まってからマシンを145キロ以上に設定。内角の球を振り切る練習を重ねてきた。

 球場に駆けつけ、声援を送った小学5年の妹・琉愛さんは「格好良かった」と兄のホームランボールを握りしめ、目を輝かせた。会心の一打が勝利につながらなかった一ノ瀬翔は「後輩たちにはもっと上を目指してほしい」と言葉を送った。

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