オスプレイ配備計画を巡り、山口知事と会談した小野寺五典防衛相=23日午前、佐賀県庁

小野寺五典防衛相と会談する山口祥義知事=23日午前、佐賀県庁

 佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画を巡り、小野寺五典防衛相は23日、佐賀県の山口祥義知事と会談し、神埼市で2月5日に発生した陸上自衛隊目達原駐屯地(神埼郡吉野ヶ里町)所属のAH64D戦闘ヘリコプター墜落事故を受けて中断していた協議を再開させた。県が説明を求めていた機体の安全性について小野寺防衛相は「問題ない」とした。山口知事は安全性の精査・確認を行い、防衛省と交渉している補償の枠組みなどが整理できた段階で、受け入れの諾否を判断する考えを示唆した。

防衛相「機体問題なし」

 会談終了後、知事は諾否の判断時期について「安全性と(漁業振興や補償の枠組みで国と)漁業者をつなぐという2点について、ある程度整理がついたタイミングがあろうかと思う」と報道陣に述べた。具体的な時期は明言しなかった。

 会談で小野寺氏はヘリ墜落事故に触れ、事故調査の中間報告で原因がボルトの破断に絞られたと説明し「一定の方向性が明確になっている」と強調した。原因解明と再発防止策を確実に実施するまで、事故機と同型機の佐賀空港への移駐を行わないと説明した。

 オスプレイの安全性に関しては、2016年12月に発生した沖縄県名護市沖の大破事故や17年8月のオーストラリアの事故などについて、米軍が原因究明や再発防止策を実施している状況を報告した。いずれも機体に不具合はないとし、操縦や整備の教育のため米国に派遣した自衛官からも「信頼できる機体だと報告を受けている」と述べた。

 その上で、陸自オスプレイの人的ミスを低減する方策を提示した。県内上空や有明海で、空中給油や発着艦に関する訓練を「実施しない」と明言し、隊員の養成や安全管理の教育に万全を期すと伝えた。

 山口知事は、県と防衛省が安全性に関する情報の連絡を密にするルール化を提案した。小野寺氏は「包み隠さず報告することは、信頼を積み上げていく大切な手順。透明性をもって報告する」と応じた。

 会談後、知事は説明内容の精査・確認の方法について「これまでの説明や指摘に対し、不合理な点がないか、説明漏れがないか、論点が抜けていないか調べたい」と強調した。

 小野寺氏は県議会や佐賀市、佐賀市議会、県有明海漁協も訪れ、計画への理解を求めた。

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