佐賀空港へのオスプレイ配備計画を巡って防衛省が23日、機体の安全性を改めて強調したのに対し、在日米軍の監視団体「リムピース佐世保」の篠崎正人さん(71)は「実際に事故は起きており、人的ミスを起こさせない安全技術の導入は不十分」と指摘する。

 沖縄県名護市沖での米オスプレイ大破事故について防衛省は、米側の報告書に基づき「困難な気象条件下で空中給油を行った際のパイロットのミス」と説明。一方で、オスプレイにはパイロットの負荷を軽減するさまざまな技術や、不具合が発生した際の補完性が確保されていることを紹介し、安全性を強調している。

 篠崎さんは「安全技術が導入されていても人的ミスによる事故が起きたということは、防衛省が紹介している安全技術が不十分だということを逆に示している」と捉える。運用マニュアルに従ったにもかかわらず揚陸艦の船体に衝突し、マニュアルを一部追加したオーストラリアでの事故は「安全に運用するためには、オスプレイの運用範囲を限定せざるを得ないという印象を受ける」と述べた。

 陸自が提示した安全対策に対しては「情報収集や点検の徹底などは当たり前。負荷のかかる実戦での運用に耐える機体なのか疑問で、何のための導入なのか分かりづらくなってきている」とした。

このエントリーをはてなブックマークに追加