山口祥義県知事と会談した小野寺五典防衛大臣ら防衛省関係者(左側)=23日午前、佐賀県庁

国内外の事故原因-「人的ミス」再度強調

 佐賀空港への陸自オスプレイ配備計画で、小野寺五典防衛相は23日、米側の調査報告書などに基づき、機体の安全性に問題はないとする見解を改めて佐賀県に示した。人的ミスの低減や事故防止のため、有明海での発着艦訓練をしないなど8点の安全対策を示した。

 防衛省は、2016年12月に沖縄県名護市沖で発生した大破事故▽17年8月のオーストラリア東海岸沖での着艦中の衝突事故▽17年9月にシリアで発生した事故―の3件(いずれも米軍機)について報告した。

 提示した資料や小波功大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官の説明によると、沖縄県での事故は「困難な気象条件下で空中給油訓練を行った際の操縦士のミス」が原因とした。

 オーストラリアの事故は、オスプレイ自体の吹き下ろしが揚陸艦の船体に当たって跳ね返り、回転翼に戻ってきたために発生したと説明。事故後に運用マニュアルを見直したという。

 シリアのケースは夜間の作戦で、低視界での着陸中の事故で、機体の問題とはしなかった米軍の評価を支持した。

 米オスプレイの重大事故(クラスA)の発生率は16年9月末の2・62から17年9月末に3・24へ上昇したが、防衛省は「事故率だけをもって機体の安全性を評価することは適当ではない」としている。

 安全対策では、発着艦に関するマニュアル類の整備▽搭乗員同士の連携要領、海自艦艇との連携要領の確立▽発着艦を行う地点の海上風や波浪情報入手の徹底▽整備員、搭乗員による飛行前後点検の徹底―などを提示した。

このエントリーをはてなブックマークに追加