全国高校総体に向けて練習に汗を流す神埼清明女子ハンドボール部=神埼市の同校体育館

神埼清明高女子ハンドボール部のホーム画面。コンディション、食事、スケジュールなどに項目が分かれている

 ICT(情報通信技術)を選手の体調管理や技術力向上に生かす運動部が、佐賀県内の高校でも増えている。スマートフォンの専用アプリを練習ノート代わりに日々の体重や食事、練習内容などを細かく記録。自身の成長に何が必要なのかを知り、効果的な食トレや重点練習に取り組むきっかけになっている。

 「画面をスクロールすれば、以前の自分の姿を簡単に振り返ることができる。とても意味がある」。6月の県高校総体で3連覇した神埼清明女子ハンドボール部の武藤愛さん(17)は、専用アプリの効果をこう語る。

 同部は昨年9月から選手の成長を支えるマルチサポートシステム「Atleta(アトレータ)」を導入。岩城千里監督(28)は選手が書き込んだ内容をいつでもチェックでき、個々に合ったアドバイスをしている。

 大会や遠征後には試合の動画を共有し、それぞれのプレー確認も。選手として必要な摂取カロリーや栄養素などの情報も瞬時にチェックできる。

 チームはこれまで練習ノートを使い、日々の気付きや改善点をやりとりしてきた。岩城監督は「選手の今の姿を可視化でき、チーム運営に必要な連絡や事務作業にかかる手間も軽減できる」と導入理由を語る。県内の高校ではサッカー、バスケットボール、剣道などの運動部でも利用が広がっている。

 システムを展開するCLIMBFactoryスポーツITカンパニー(東京)の前山幹さん(28)=佐賀市出身=は、2007年の佐賀総体に佐賀東高サッカー部の主将として出場。大学卒業後、サッカーJ1のチームスタッフを務めた自身の経験も踏まえ、「アスリートのコンディション管理は時代のトレンド。高校生にも競技力向上の一つの手法として広まれば」と話す。

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