飲酒運転の犠牲となった娘の等身大パネルを見ながら命の大切さを語る大庭茂彌さん=伊万里市の敬徳高校

 伊万里市の敬徳高校で19日、飲酒運転の被害者遺族による講演があった。19年前に大学生の娘を失った福岡県糸島市の大庭茂彌さん(71)が、癒えることのない心の痛みと事故根絶への思いを語った。

 鳥取大3年生だった次女の三弥子さん=当時(21)=は軽自動車を運転中、中央線を越えてきた飲酒運転の対向車と衝突して死亡した。同乗の友人2人も亡くなった。大庭さんは飲酒運転の刑罰を重くするよう求めてきた一方で、「厳罰化だけでは飲酒運転はなくならない」と命の大切さを伝える活動をしている。

 大庭さんは三弥子さんの幼い頃からの思い出と命を奪われた無念を静かな口調で語り、生徒たちに「将来お酒を飲む機会もあると思うが、飲んだら絶対ハンドルを握らない、握らせないでほしい」と訴えた。

 講演を聞いた3年生の馬場千晶さん(18)は「今ある日常がいかに尊いものか、深く考えさせられた」と感想を述べた。

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