笑顔で講演する齊藤麗子さん=鳥栖市保健センター

トイレットペーパーの芯を目に充てて歩きにくさを疑似体験する参加者=鳥栖市保健センター

■適切な指導、支援訴え

 自らの自閉スペクトラム症の体験を語りながらピアカウンセラーとして活動しているみやき町の齊藤麗子さん(37)が20日、鳥栖市内の小中学校の特別支援学級の担任教諭と生活指導補助員約100人を対象に「自閉症の見え方とらえ方」と題して講演した。

 齊藤さんは「ワセリンを塗ったゴーグルをかけて見える映像が、自閉症の人が見ている世界」などと説明。疑似体験してもらうために参加者にトイレットペーパーの芯を片目に当てて歩いてもらった。「みなさんが歩きにくいと実感されたことが、私がずっと感じてきた見え方」とし、あるとき療育の先生から「視界が狭いからだよ」と教えてもらい、初めて自分がなぜ歩きづらかったかに気づいたという。それを踏まえて「自閉症であっても早く教えてもらえればできるようになるのに、分かるように教えてもらっていなかった」と課題を指摘し、適切な指導と支援こそが重要だと訴えた。

 参加した男性教諭(45)は「当事者がどう困っているのかを先生も分からないところがある。本には載っていないことも直接聞くことができてとてもいい勉強になっている」と話した。

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