歴代のグリコのおまけのおもちゃに見入る親子=佐賀市の県立美術館

グリコ創業者の江崎利一の創意工夫や、グリコのお菓子の歴史について説明する江崎記念館の岡本浩之館長(左)=佐賀市の県立美術館

 「グググッ!!グリコ展」の開幕を記念し、江崎記念館(大阪府)の岡本浩之館長によるギャラリートークが21日、佐賀市の県立美術館で開かれた。商品開発から広告展開まで創意工夫を重ね、日本を代表する菓子メーカーを作り上げた江崎利一の人となりや思いを分かりやすく解説した。 

 岡本さんは、江崎について「『金は人様のために使え』という父の教えが商売の基本にあった」と説明。チフスで苦しんでいた長男を救ってくれたグリコーゲンを使い、日本の子どもたちの役に立つ事業をしたいという思いが菓子作りの原点になったとした。

 グリコの代名詞「ゴールインマーク」誕生の際には、近所の小学生に意見を聞く“マーケティング”を実施。子どもがなめやすいよう丸みを帯びたハート型のキャラメルを考案した。大量に包装する必要性からやむなく四角型に変更する際には、泣いて悔しがったとするエピソードも紹介した。

 江崎は会社の信用を得るために、日本一の百貨店・三越に何度も足を運んで商品を置いてもらい、売り上げが落ち込む夏場の対策として人が集まる海水浴場に販売機を設置するなど奔走した。岡本さんは「商売は二二(にに)んが五(ご)」という江崎の言葉を引用し、「当たり前のことをしていてはだめ。付加価値を付けるために創意工夫をしていた」と、その極意を解説した。

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