登録有形文化財として答申された香月家住宅主屋=嬉野市塩田町

 国の文化審議会(佐藤信会長)は20日、陶磁器「志田焼」の窯元宅である香月家住宅主屋=嬉野市塩田町=を登録有形文化財(建造物)に登録するように、林芳正文部科学大臣に答申した。外観の装飾や動物を題材にした欄間の模様が、志田焼の窯主の住宅として歴史的景観に貢献していると評価された。

 

 香月家住宅は、1984(昭和59)年ごろまで生産されていた陶磁器「志田焼」の生産地である塩田町の西山地区にある。住宅は、志田焼の窯主・浦川家が1885(明治18)年ごろに建てたとされる。1910(明治43)年に、現在の所有者である香月清さん(75)の曽祖父で窯主だった香月栄太郎さんが買い取った。

 主屋は木造2階建ての桟瓦ぶきで、ケヤキなどの木材が使われている。内部の仏間や欄間には「波とハス」「ブドウとリス」といった動植物などの模様が描かれている。文化審議会は「意匠に優れた持ち送りや欄間装飾などが建物を豊かに彩っている」と評価した。

 所有する香月清さんは「先祖が代々守ってきた住宅。受け継ぐ人の務めとして大切にしていきたい」と喜んでいる。登録されれば、佐賀県内の登録有形文化財(建造物)は43カ所108件となる。

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