立地協定を結んだ溝田農材の溝田誠社長(右)と峰達郎唐津市長=唐津市役所

 唐津市浜玉町の農業資材卸売販売業「溝田農材」(溝田誠社長)が、新事業として同町内にカット野菜工場を建設する。当初は建物と設備に2億1100万円を投資し、来年4月に操業を開始する。20日に唐津市と立地協定を結んだ。

 溝田農材は北部九州をエリアに、農業用ハウスを中心に農業資材を販売。5年前に物産部を立ち上げ、唐津市や玄海町の農家から野菜を集め、福岡近郊に出荷している。出荷過程で規格外で破棄される野菜の利用を模索してきた。当面は調理人が不足している給食・介護食用のカット野菜需要の取り込みを目指す。

 浜玉町南山の自社の資材置き場約3640平方メートルに、延べ床面積約540平方メートルの軽量鉄骨平屋建ての工場を建てる。3年後をめどに1億5千万円をかけて集荷場、保冷庫を増設し、同1千平方メートルに広げる計画。操業開始時に正規社員5人程度、農家女性10人程度を雇う見通し。年間1億5千万円(増設後は3億円)の売り上げを目指す。

 溝田社長は「地産地消を進める市の考えとうまくマッチングした。農家の所得向上、収入の安定化につなげたい」と語った。「地産地消による給食の無料化(カット野菜工場の設置)」を市長選の公約に掲げていた峰達郎市長は「地場企業からこうした動きが出たのがうれしい。いろんな計画を一緒に進められれば」と喜んだ。

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