九電執行役員佐賀支社長の内村芳郎氏

 九州電力執行役員佐賀支社長に就任した内村芳郎氏(56)。6月末の赴任直後から台風や豪雨の対応に追われた。前職は本社広報部長で「瓜生会長のリーダーシップを間近で見てきた経験を生かし、乗り切った。陣頭指揮を取る大変さが分かった」と感想を述べる。

 福島原発事故、「やらせメール問題」で信頼は揺らいだ。山口知事が九電に順守を求める3項目(うそをつかない▽組織の風通しを良くする▽あらゆる事象に対応できる体制構築)について、「肝に銘じ、社員と共有している」と語る。

 玄海原発が再稼働し、安全対策はもちろん、県民の安心につながる理解活動に力を入れていく。「玄海原子力総合事務所と連携し、重層的に取り組む。双方向のコミュニケーションを大切にしたい」。県内全ての区長訪問、女性社員による理解活動などを継続していく。

 環境問題の深刻化、電力小売り自由化による競争激化が進む中「九電グループのブランドメッセージ『ずっと先まで、明るくしたい。』を胸に、電力の安定供給、県民の信頼獲得に努める」と決意を語る。

 原発停止後の12年度から止まっている九州国際重粒子線がん治療センターなどへの寄付に関して「地域と共に成長する原点に立ち返り、話をうかがいたい」と前向きに検討する方針を示した。

 鹿児島県生まれで熊本高校-九州大卒。1985年に入社し、企画や人事などを担当。妻と三女を残し佐賀市に単身赴任中。趣味は家庭菜園、野球。(大田浩司)

このエントリーをはてなブックマークに追加