九州新幹線長崎ルートの新鳥栖-武雄温泉の整備方式について結論を先送りした19日の与党検討委員会。山本幸三委員長は全線フル規格かミニ新幹線かの結論を得る時期に関し、「期限は決めていない」と述べた。今後、事務レベルの協議が進められるとしても、年内にまとまる公算は小さく、佐賀県に具体的な提案があるのは早くとも年明けになりそうだ。

 その理由の一つには佐賀県内の政治日程がある。12月に知事選を控えるほか、7月23日にも防衛相が来佐して佐賀空港へのオスプレイ配備計画の交渉が再開する見通しだ。複数の関係者は「次に検討委として示す結論は、事前に佐賀県ともすり合わせた上で表の場に出すことになる」といい、佐賀県に最大限配慮しながら、時間をかけての検討になると考えている。

 検討委が7月中の結論にこだわったのは、来年度の政府概算要求に、環境アセスメントに必要な調査費用を盛り込みたかったからだ。

 整備新幹線のうち財源が決まっていない未着工区間は、新鳥栖-武雄温泉のほかに北陸新幹線の敦賀-新大阪がある。ここは長崎ルートより先行し、来年度から始まる4年間の環境アセスの間に与党で財源を探すことになっている。長崎ルートも早く整備方式を決めて、一緒に財源の確保に動きたい狙いがある。

 山本委員長は近く佐賀県を訪れ、検討委の考えや対応を山口知事に直接説明したい考えだが、知事がそれにどう応じるのかが当面の焦点になる。

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