佐賀県医療センター好生館(佐賀市嘉瀬町)の2017年度収支が16億6千万円の赤字になったことが分かった。法人に移行した10年度以降、赤字は初めて。残業代を巡って昨年4月に佐賀労働基準監督署から是正勧告を受け、約11億7千万円の未払い金を支払ったことが大きな要因になった。

 18日に県庁であった好生館評価委員会で報告した。未払い分の残業代総額は15、16、17年度の計1114人分の約11億7千万円で、今年2月末までに支払った。これらを含んだため臨時損失が12億1200万円に膨らんだ。

 17年度は医師の泊まり勤務分を時間外手当として約1億8千万円支払い、営業費用が前年度比で約3億円増加した。入院患者数の減少で営業収益が約2億円減ったため、純損失は16億6300万円に上った。

 桐野髙明理事長は「共同購入による材料費の節減や後発医薬品の導入促進などで費用を抑えることに努めたが、赤字を計上する状況になった」と説明した。是正勧告を受け、当直の廃止や業務実態に合わせた勤務時間帯を選択できるようにするなどした改善策を示し「引き続き努力をしていく」と話した。

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