玄海原発4号機の最終検査が終了し、原子力規制庁の髙須洋司統括監視指導官(右)が小西政彦所長に合格証を手渡した=東松浦郡玄海町の玄海原発

  九州電力玄海原発4号機(佐賀県東松浦郡玄海町)は19日、原子力規制委員会による最終検査を終え、調整運転から営業運転に移った。営業運転は2011年12月以来、6年7カ月ぶり。東京電力福島第1原発事故後の新規制基準下では川内1、2号機(鹿児島県)と玄海3号機などに続き5原発9基目。九電管内の稼働原発は目標としていた4基となり、運転再開に向けた再稼働手続きは全て終了した。

 この日は規制委の検査官が1次冷却水の流量などの数値を確認し、原発がフル出力状態で正常に機能するかどうかを検査した。問題なく終え、午後4時、規制庁の高須洋司統括監視指導官が玄海原発の小西政彦所長に合格証を手渡した。

 九電の池辺和弘社長は、「新たに設置した玄海原子力総合事務所を含め、積極的な情報公開と丁寧なコミュニケーション活動に努める」とコメントした。

 九電は当初、今年4月の営業運転復帰を目指していたが、昨年10月以降、神戸製鋼所や三菱マテリアルの製品データ改ざん問題が発覚。1次冷却水ポンプ不具合のトラブルも重なり、約3カ月遅れた。今後は21年に運転開始40年を迎える2号機の存廃の判断や、使用済み核燃料への対策が焦点となる。

 

反原発団体が佐賀市で抗議

 

 九州電力玄海原発4号機(東松浦郡玄海町)の営業運転復帰を受けて、原発に反対する市民団体が19日、佐賀市の中央大通りで抗議活動をした。西日本豪雨などに触れ、「自然災害と原発事故が重なると取り返しのつかないことになる」と事故の危険性を強調した。

 「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」のメンバー6人が「一企業の出したゴミをなぜみんなが努力しないといけないのか」「佐賀の子どもたちの将来と命を守りたい」と訴えながら九電の姿勢を批判するチラシを道行く人に配布した。

 同会の永野浩二事務局長は(45)は「福島の事故が無かったかのような開き直りで、メンバー全員が怒っている。一歩立ち止まり、福島の事故のことを思い返してほしい」と話した。

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