地域の繁栄を願い、大黒天や弁財天などの人形を飾った中町の山笠=小城市小城町(昨年の701年祭から)

 小京都・小城の夏を彩る「小城山(やま)挽(ひき)祇園祭」が21、22日、小城市小城町の須賀神社周辺で開かれる。21日の前夜祭に始まり、22日は子どもたちの囃子(はやし)にのって、3台の飾り山が勇壮に町を練り歩く。

 須賀神社の夏祭りで、702年の伝統がある。下総(しもうさ)(現千葉県)の豪族千葉胤貞(たねさだ)がここに祇園社を建立したのが始まりとされ、「祇園さん」の呼び名で市民に親しまれている。

 21日は午後6時半から、横町の子どもたちが浮立を奉納する。開会式の後、歩行者天国になった神社前の道路で市民による総踊りがある。

 本祭の22日は午前10時半に下町交差点で出陣式を行い、武者人形などで飾った上町、中町の山笠と下町の山鉾(やまほこ)が神社までを威勢よく駆ける。午後5時からは下り山が出発する。

 かつては多くの見物客でにぎわい、「見事見るには博多の祇園、人間見るには小城の祇園」といわれるほどだったという。近年は担い手も減っているが、上町区長で山鉾保存会長の秀島福次さん(65)は「体で覚えた囃子を代々伝え、歴史を刻んできた。猛暑に負けず、稽古に励んできた子どもたちには思う存分、祭りを楽しんでもらいたい」と話す。

小城の物産販売雑貨マルシェも

ゆめぷらっと小城

 ○…小城市小城町のゆめぷらっと小城では22日午前10時から、菓子や日本酒などを集めた「ふるさと物産展」、雑貨メーンの「祗園マルシェ」が開かれる。山鉾の待機場所などを巡るスタンプラリーもあり、全て集めれば物産展で使える商品券がもらえる。

 小城市が発祥の佐賀玉屋(佐賀市)が物産展を企画、盛り上げに一役買う。市内外から17店舗が出店し、アイス「ブラックモンブラン」(竹下製菓)やサイダー(友桝飲料)など地元の商品をはじめ、「岸川まんじゅう」(多久市、森上商店)や「蓮根(れんこん)ハンバーグ」(白石町・野々香)、パン、野菜などがそろう。

 山鉾が待機する上町、中町、下町の山小屋と須賀神社の4カ所でスタンプを集めると、1枚で300円分の買い物ができる商品券をプレゼント。スタンプシートは21日午後6時から、22日は午前9時から、須賀神社前広場で両日とも先着500人に配る。

 マルシェは県内の雑貨店を中心に32店が集まり、木工や布製品、アクセサリーなどを販売する。問い合わせはゆめぷらっと小城、電話0952(37)6601。

 

町屋でビアガーデン

文化財の小柳酒造、深川家

 大勢の見物客をもてなそうと、山鉾(やまほこ)が巡行する通りに面した小城町の小柳酒造と深川家でビアガーデンが開かれる。ともに国登録有形文化財の町屋で、歴史や風土を感じながらコンサートも楽しめる。

 小柳酒造は21、22日、飲み物のほか、地元の飲食店などが料理や菓子を提供。市民の文化活動を支えるNPO法人・天山ものづくり塾が企画し、営業時間は21日が午後5時~同9時、22日は午前9時~午後7時。

 明治維新150年を記念し「佐賀にまつわる偉人の書道展」も開催。21、22日のほか、27~29日も中林梧竹や副島種臣らの作品を蔵に飾る。コンサートは21日のみで、午後6時半と午後7時半からの2回、小城ウインド・アンサンブルが出演し、会場を盛り上げる。

 深川家のビアガーデンは21日午後5時から。サックス奏者の高野正幹さん、ボーカルの上畠真希子さんら4人のジャスコンサートは同6時にスタートする。料金は4千円(ドリンク代を除く)。ビアガーデンは50人限定。

 小柳酒造の問い合わせは天山ものづくり塾の富永さん、電話090(3900)3923、深川家は電話0952(73)1166。

このエントリーをはてなブックマークに追加