江里口秀次市長(左から2人目)に提言書を提出した小城郷土史研究会の眞子雅充会長(中央)ら=小城市役所

江里口秀次市長(左)に提言書を手渡す小城郷土史研究会の眞子雅充会長=小城市役所

 小城郷土史研究会(眞子雅充(まなごまさよし)会長)は17日、郷土の歴史や文化を生かしたまちづくりの提言書をまとめ、江里口秀次市長と大野敬一郎教育長に手渡した。「九州の小京都」とも称される市を「歴史都市」と位置付け、歴史や伝統にちなんだ愛称を通りに付けるなど4項目の具体策を提案している。

 設立50年を経過した研究会の役割を再確認し、会員約40人の意見としてまとめた。提言書の提出は4町が合併した2005年3月の市制後初めてで、眞子会長(80)は「ものを言うだけでなく、今後も覚悟を持って取り組みに関わっていく」と検討を促した。江里口市長は「現実的で具体的な内容。どんな連携が可能か、皆さんの知恵を借りて考えていきたい」と答えた。

 提言書では、小城町を中心に市の足跡を振り返り、「鎌倉時代に下総(しもうさ)(現千葉県)から下向した千葉氏、江戸時代に藩主となった鍋島氏が現在の礎となる町を築き、豊かな文化の花を咲かせた」と分析。重層的な歴史と文化を持つ「希有(けう)な歴史都市」として明確にアピールすべきと指摘している。

 具体的な四つの提案として、歴史や伝統のある通りに愛称を付けるほか、公共施設や空き家を利用したミニ資料館の開設を提案。会報を一般向けに書き直し、市報などで定期的に広く紹介したり、同会発行の歴史読本を教材に小学校などで出前講座を開いたりすることも盛り込んでいる。

 研究会は1966年、高校教師ら数人で発足。現在は会報を年2回発行し、史跡探訪や研究成果の発表会も精力的に開いている。

このエントリーをはてなブックマークに追加