鳥栖-湘南 後半36分、鳥栖DF吉田(右)がゴール前に蹴り込んだボールが相手オウンゴールを誘い、1-1と同点に追い付く=神奈川県平塚市のShonanBMWスタジアム平塚

 降格圏脱出に向け、絶対に負けられないリーグ再開の初戦。うだるような暑さの中でも選手たちの運動量は最後まで落ちなかった。鳥栖は湘南に先制されたものの、怒濤(どとう)の反撃を見せ同点に追い付いた。相手のオウンゴールを誘ったDF吉田は「周りの選手がよく動いてくれたので裏のスペースを突くことができた」と価値ある勝ち点1に胸を張った。

 「サイドから崩せば必ずチャンスは来る」-。フィッカデンティ監督のげきに応えた。後半36分、中央のFW小野からパスを受けると、前線に走り込んで左足でシュート性のクロスを供給。ボールは飛び込んだ相手DFの足に当たり、ゴール右に流れ込んだ。ラッキーな形だったが、両手で拳をつくって小さくガッツポーズした。

 鳥栖在籍4年目で今季は主将を務める。これまでのサッカー人生で主将の経験はなかったが、藤田(神戸)、金民友(韓国・尚州尚武)、豊田ら歴代主将の姿を見て「僕がやるべきことは、ひたむきなプレーを見せること」と心に刻む。

 「守りに入らず、挑戦する気持ちを持って戦うだけ」と吉田。勝つことはできなかったが、鳥栖本来の走り負けない姿を見せた。FWフェルナンド・トーレスの加入も追い風となっており、「いい緊張感があり、チームの雰囲気はぐっと上がってきている」という。この日の勝ち点1が反転攻勢の口火になるはずだ。

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