3回戦・龍谷-早稲田佐賀 マウンドに集まり顔を見合わせる早稲田佐賀の選手たち=みどりの森県営球場

3回戦・龍谷-早稲田佐賀 3回表龍谷2死一塁、盗塁を封殺する早稲田佐賀の黒嶋飛来(左)=みどりの森県営球場

 「聖地」の土を再び踏むことなく、夏は終わった。前年覇者で甲子園のマウンドに立った早稲田佐賀の安在悠真は9回を投げきったものの、龍谷打線に4点を奪われ力負け。「最初が全てだった」と、涙をこらえることができなかった。

 初回、試合巧者の龍谷に先制攻撃を受けた。立ち上がりはボールが先行し、2度の四球出塁を許すなど制球に苦しんだ。「攻めの投球をできていたのに」と安在。あっという間に3点を奪われた。

 その後は立ち直り、仲間の反撃を待ったが、八回にソロ本塁打を浴びた。九回2死二塁のピンチ。「まっすぐで勝負する。それで打たれたら仕方ない」。フルカウントから低めに直球を投げ込み、空振り三振に打ち取って意地を見せた。

 昨夏、甲子園メンバーの3年生が抜けると、新チームは秋、春の県大会とも初戦敗退を喫した。「先輩たちとの力の差を感じた」と安在。結束力を高め、応援されるチームになろうと、6月から学校で朝のあいさつ運動を始めた。直前の西北部大会で優勝。王者ではなく挑戦者のつもりで夏に臨んだ。

 この日は133球を投じた。「負けて悔しさはあるけど、自分なりにしっかり投げられた」。最後は悔し涙を笑顔に変えた。

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