18歳成人についての新聞のコピーを見ながら「いいこと」と「危惧されること」を話し合う3年1組の生徒=小城市の小城中

 成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法で、2022年4月1日に一斉に「成人」となる現高校1年と中学3年を対象とした学校現場での取り組みが、佐賀県内でも始まっている。小城市の小城中(槇原靖宏校長)では17日、3年1組の38人が新聞記事から読み取った「18歳成人」の利点と懸念事項について意見を交わした。

 生徒からは特に成人式に関し「いつやるの?」「晴れ着が足りなくなる」「成人式なのに飲酒はできないなんて」と疑問や懸念の声が相次いだ。ローン契約に親の同意が不要となることに対しては、「いいこと」に挙げる一方、「社会経験の少なさを狙う人が出てくる」と消費者トラブルの増加を危惧する意見も聞かれた。

 指導した社会科の大庭佐和子教諭は「成人への意識は直前に指導するだけでは育たない」と授業の目的を語るとともに、「18歳成人を切り口に権利や義務の単元に取り組めば、生徒の理解も深まるのでは」と、今後も長期的に授業で取り扱う考えを示した。

 授業には、教育現場で新聞を活用するNIE(教育に新聞を)を進める佐賀新聞社の多久島文樹デスクや記者2人も参加。18歳選挙権に絡め、社会に対する自分の意見を持つことの意義などを生徒に伝えた。

このエントリーをはてなブックマークに追加