かば焼きを作る職人。ウナギのシーズン到来で専門店の調理場でも忙しさが増している=佐賀市の本庄うなぎ屋本庄店

ウナギコーナーの隣にサンマのかば焼きを置いて代替品として販売している=佐賀市のゆめマートさが

 20日は「土用の丑(うし)の日」。今年は「二の丑」と呼ばれる日が8月1日にも巡ってくる。夏バテ防止のスタミナ源として好まれるウナギだが、近年は稚魚の漁獲減で市場に出回る量が減り、販売価格も上昇傾向。そのため、代替品を売り込んだり、専門店では値段を抑えるため一部メニューを変更したりするなどあの手この手の工夫をしている。

 ウナギの高値や流通量減少の背景には稚魚の深刻な不漁がある。本年度、日本で養殖場に供給された稚魚は約14トン。歴史的な不漁だった2013年以来の少なさで、スーパーや専門店が仕入れる値段も跳ね上がっているという。

 佐賀市のスーパー・アルタ開成店は昨年まで大分産のウナギを仕入れていたが、今年は手に入らず、産地を別の県に変更した。担当者は「全体の販売量が前年同時期の9割程度。人気の素焼きも今年はない」と話す。店内で販売する焼きたての国産かば焼き(一尾の大サイズ)は昨年から値上げし、2600円台。担当者は「ウナギの価格が高いので、味が似たアナゴやスタミナにつながる肉類の販売にも力を入れたい」と話す。

 ウナギの代替品に商機を見いだす企業は他にも。ゆめマートさが(佐賀市)では1900~2500円台の国産ウナギの販売コーナーの横で、北海道産のサンマのかば焼きを販売している。2枚で約300円で、高騰するウナギの代わりとしてアピール。担当者は「タレの味付けをウナギと似たものにしている。ふっくらした味わいを楽しんでほしい」と期待を込める。

 盛り上がりを見せる代替品商戦の一方で、価格が高くても“本物”を求める動きはある。本庄うなぎ屋本庄店(同市)では、「ヒネコ」という脂が乗り、身が引き締まったウナギを準備する。20日からの3日間をピークに2400~3千食を見込む。高齢者層がメインで、3千円台のせいろ蒸しが人気という。ただ、仕入れ値の高まりを受け、セットに付ける酢の物を煮こごりに変えるなど工夫。担当者は「一部メニューを変更したが、値段は据え置いた。専門店の味を楽しんでもらえたら」と話す。

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