子どもたちが観察したミヤマアカネのメス=佐賀市富士町御殿の河川敷

河川敷に生い茂ったヨシを取り除く子どもたち=佐賀市富士町の嘉瀬川上流

 希少な赤とんぼの一種「ミヤマアカネ」を守ろうと、佐賀市の富士小学校5年生15人らが17日、嘉瀬川上流で産卵しやすい環境づくりに取り組んだ。ミヤマアカネは川の流れが緩やかな水面に卵を産み付ける習性があり、子どもたちは川べりに茂ったヨシを汗だくになりながら取り除いていった。

 ミヤマアカネは体長4センチほどで、オスは秋になると全身が真っ赤に色づく。県内では嘉瀬川上流のほか、一部でしか確認されておらず、2003年の調査で準絶滅危惧種に指定された。

 冒頭、トンボの調査研究・保護に取り組む中原正登さん(56)=高志館高校指導教諭=が「先日の豪雨で、ひどい状況になってしまったが、まだ生き残ったヤゴはいる。産卵できる環境をつくろう」と呼び掛けた。

 ヨシの刈り取りはNPO「さがの樹エコトープSATOMORI」(田中和生代表理事)のメンバーが担当し、子どもたちは刈り取ったヨシをビニール袋に詰めて運び出した。

 5年生の田代美優さんと山口颯馬さんは「この間の雨でミヤマアカネは大丈夫かなと心配していた。なんとかして助けたい」「ヨシは硬いのに、ぐにゅっとしなるので袋に入れるのが難しい」と話していた。

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