神旗を結びつけた長さ18メートルの竹をイチョウの木に引き上げる神旗人=みやき町の綾部神社

 日本最古の“気象台”と言われる「旗上げ神事」が15日、みやき町の綾部八幡神社で行われた。地域住民ら多くの人が見守る中、締め込み姿の男衆が境内の大イチョウに上り、天候などを占う神旗を設置した。神旗は9月24日の「旗下ろし神事」まで掲げられ、風雨や農作物の豊凶などを占う。

 今年で813回目を迎える伝統行事。境内にある樹齢700年のイチョウの木の上に、神旗を結んだ長さ18メートルの竹を設置した。神旗は高さ約30メートルに翻っており、宮司が毎日朝夕の2回、旗のなびき方や巻きつき方を観測。過去の観測記録と比べながら、今年の天候具合や農作物の出来などを占う。

 神事では、神旗人(かみはたびと)と呼ばれる3人の男衆が、神社近くの小川で身を清めた後、大イチョウの前に整列。命綱など着けずに1人ずつイチョウに取り付き、一気に樹上に登った。神旗人が定位置に付くと、氏子らが協力して重い竹を受け渡し、神旗人が縄で木に固定した。

 無事に神事を終えた神旗人頭領の笹渕玄太郎さん(30)は「今年で6年目だが心が引き締まる感じ。今年は災害があったので、適度な晴れと適度な雨が来てほしい」と期待。吉戒雅臣宮司(68)は「無事に旗が上がってほっとした。朝夕の観測を守っていきたい」と話した。

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