「冥土の土産に」といえば、大げさに聞こえるだろうか。2年後の7月24日に開幕する東京五輪。競技の一つぐらいはこの目で見てみたい。だが、チケットも宿泊先も確保するのは大変だろう。その中でマラソンなら沿道から応援できる◆そんな期待を膨らませて、先ごろ発表された東京五輪のマラソンコースをまじまじと見た。浅草、銀座、東京タワー、皇居。都心の名所を巡る設定だ。浅草の雷門付近で大勢の人に押しつぶされそうになりながら、ランナーを見つめる自分を想像した◆1964(昭和39)年の東京五輪のマラソンはどんなレースだったか。佐賀新聞の紙面を見ると10月21日午後1時、68選手が参加して国立競技場をスタート、調布市で折り返すコースで行われた。折り返し地点周辺は15万人が沿道を埋めたという◆標高差20メートルの平坦(へいたん)なコース。当時2時間15分が人類の壁とされたそうだが、優勝したアベベは、あっさりと2時間12分11秒の世界最高で五輪連覇を果たした。レース30分前の気温は18・8度◆2020年東京五輪は真夏の大会。マラソンは女子が8月2日、男子が大会最終日の9日。酷暑を避けるため午前7時スタートになるという。当日は深夜からの場所取りで、選手が走り抜けるころには雷門前でダウンしているかも。やっぱりテレビ観戦が一番だろうか。(丸)

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