サガン鳥栖への新加入会見で、笑顔で記者の質問に答えるフェルナンド・トーレス=東京都の帝国ホテル

サガン鳥栖への新加入会見で、サガン・ドリームスの竹原稔社長(右)と固く握手を交わすフェルナンド・トーレス=東京都の帝国ホテル

トークセッションで語り合う(左から)タレントの佐藤美希さん、サガン・ドリームスの竹原稔社長、フェルナンド・トーレス選手、サッカー解説者の中西哲生さん=東京都の帝国ホテル

 世界屈指のストライカーがサガン鳥栖のユニホームに袖を通す-。サッカー・スペイン1部リーグのアトレチコ・マドリードを2017~18年シーズンを最後に退団し、J1鳥栖に加入した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(34)が15日、東京都内で会見を開いた。主なやり取りを詳報する。

トーレス「(日本語で)日本のみなさん、サガンティーノのみなさん、こんにちは」

加入が決まった今の気持ちは。

 「私にとって大きな挑戦だ。サッカー選手としても文化面でも。クラブをより良い状況にして上を目指す。(鳥栖は)数年間で重要なクラブになる。努力すれば可能だ」

多くのオファーがある中で、なぜ日本の鳥栖を選んだのか。

 「さまざまな提案をいただいた中で、一番最初に関心を示してくれたのが鳥栖だった。これは私にとって非常に重要だった。私への信頼感があると感じた。それがモチベーションにつながる。チームが有名かどうかではなく、一体感があることが大切だ。サッカーの面だけでなく、家族の生活の面でも素晴らしいオファーをしてくれた」

具体的なゴール数の目標は。

 「ゴール数を目標に定めたことはない。ゴールはチームのためであり、次の試合に勝つことが重要で、そのためにゴールを決めたいと思う」

代表の元チームメートであるアンドレス・イニエスタも神戸に加入した。

 「アンドレスは良い友人で15歳から一緒にプレーしてきた。世界の一流選手の一人だ。考え方も似ている。彼の日本行きがうれしかったし、鳥栖に行くことを伝えたら「良かったね」と言ってくれた。シーズンの最後ごろに戦うが、鳥栖が勝てるよう期待している」

サッカー以外で楽しみはあるか。

 「日本から多くを学びたい。日本は人に敬意を払う国で、文化から学ぶことはたくさんある。日本での滞在が楽しみで、家族にとっても素晴らしい経験になる。素晴らしい料理も場所もあると聞いているが、一番重要なのはサッカーをすることだ。早く勝利を収め、いろいろなところを回りたい」

多くの期待が集まっているが、抱負を。

 「いつも100%の力を発揮できるようにしてきたし、その責任は必ず今回も果たすつもりだ。いいプレーをするには、まずチームメートに溶け込むことが大切だ。大事なのはチームメートと良い関係を築いて友人として一緒に戦うこと。それが結果につながる。私が経験してきたことをチームに伝えたいし、謙虚な気持ちで努力する」

いつからプレーできるのか。

 「シーズンが終わってからもレベルが落ちないようにトレーニングしてきた。トレーナーの意見も聞いて決めるが、早く練習に参加し、来週の最後には数分でも出場できればいい」

Jリーグと、サガン鳥栖の印象は。

 「リーグは非常に(力が)きっ抗したチームが集まっている。日本人選手の技術は高い。(鳥栖は)戦略的にうまくいかず空間ができることもあるが、良い選手がいる。いい状況になるよう努力する。それには私の経験が役立つと思う。新しい場所に来たという言い訳は通用しないと思っているので、できるだけ早く貢献したい」

 

■竹原社長「“神の子”に恋をした」

 トーレス選手の加入は、フットボールを愛する者としてうれしい。偉大なスペインの「神の子」を引き受けるクラブとしての責任も感じている。

 現在、チームは17位と不本意な成績だ。けがなどの不運もあったが、ポテンシャルやチームワークは決して悪くない。推進力を上げて強いチームをつくるには絶好の選手だ。鳥栖の選手たちがよりクオリティーとモチベーションを高め、より良い成績を収めると確信している。

 数カ月の交渉で人間的にも素晴らしい選手だと魅力を感じた。クラブとして彼に恋をし、家族になるという最高の形で実った。ファンに喜んでもらえるよう全力でサポートしたい。

 地方の田舎のチームがJ1で戦う難しさを考える中で、ユースの成長に力を入れている。これまでは海外に遠征していたが、子どもたちには目の前のトーレス選手から多くのことを吸収してほしい。

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