Q工事の進ちょくは?

佐賀県側トンネル全て貫通

 九州新幹線長崎ルートは2022年度、武雄温泉駅で新幹線と在来線特急を同一ホームで対面で乗り換える「リレー方式」で暫定開業する。フル規格区間の武雄温泉-長崎間ではトンネル掘削や高架の工事が進んでいる。

 鉄道・運輸機構によると、フル規格整備区間は佐賀県側16・9キロ、長崎県側49・2キロの計66・1キロで、武雄-嬉野-大村-諫早-長崎に5駅を設ける。

 全区間のうち、トンネル部分が6割を超える41キロを占める。佐賀県側のトンネル区間は9本、約9キロで全て貫通している。長崎県側は22本、約32キロで貫通は17本。最長のトンネルは長崎駅直前の新長崎トンネルの7460メートル。7月1日現在の工事の進ちょく状況はトンネルが81%、それ以外が41%で、用地買収は99%を終えている。

 対面乗り換えになる武雄温泉駅ではホームの工事が必要になる。現在は新幹線軌道の土木工事の段階で、新幹線駅舎は19年度下期に着工し、21年度上期に完成する予定。

 

Q佐世保線は複線化?

大町-高橋間7キロを先行

 暫定開業に合わせ、新幹線区間の武雄温泉-長崎駅につながるJR佐世保線の大町-高橋駅間が複線化される。複線にすることで対向列車との待ち合いを解消し、運行の効率化を図る。開業に伴い、長崎への在来線のメインルートは長崎線から佐世保線に変わるため、佐世保線の運行本数は大幅に増える。

 大町-高橋間6・9キロの複線化を先行し、開業後に肥前山口-武雄温泉間の残り5・9キロも順次実施する。着工時期は未定で、用地買収は30%程度を終えている。

 複線化するだけでなく、全区間をロングレール化する。レールの長さは200メートル以上。振動や騒音の原因となる継ぎ目を少なくして、乗り心地を向上させる。

 開業時の佐世保線の列車本数はまだ決まっていないが、長崎線の特急は現行の50本超から14本程度に減ることが決まっており、佐世保線は現行の62本(普通30本、特急32本)から倍増するという見方もある。

 本数が増えると踏切遮断の時間が増え、交通混雑や線路を挟む地域の分断に拍車がかかる。騒音や振動の緩和を含め、高架化を求める声もある。

【次の記事】⇒そこが知りたい新幹線長崎ルート(10)暫定開業時の計画

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