大河ドラマ「八重の桜」で綾瀬はるかさんが着用した看護服などが並ぶ企画展=佐賀市の佐野常民記念館

 日本赤十字社の父、佐野常民(1822~1902年)が生きた時代の医学をたどる「幕末・明治 医の維新」展が、佐賀市の佐野常民記念館で開かれている。大河ドラマ「八重の桜」で主役の新島八重を演じた綾瀬はるかさんが着用した看護服をはじめ、長崎の出島からもたらされた蘭学に関する文献や史料を集めている。9月14日まで。

 佐野は緒方洪庵の適塾や、全身麻酔を成功させた華岡青洲の下で学んだ。企画展は東洋医学から西洋医学へと転換していった時代を踏まえながら、佐野が至った博愛精神・人道主義への理解を深める。

 綾瀬さんが演じた新島八重は、同志社大学を創設した新島襄の妻で、赤十字社の会員として日清、日露戦争に篤志看護婦として従軍した。看護服は白色で、ナースキャップの正面に赤十字のマークが入っている。

 このほか、出島で商館医を務めたドイツ人医師シーボルトの記念メダル、ドイツ人医師フーフェランドの医学書を緒方洪庵が和訳した「扶子経験遺訓」、江戸後期に使われたガラス製注射器などが並ぶ。

 企画した学芸員の山口智世さんは「大きく変わる時代に発展した医学とともに、現代にも通じる人道的な精神を感じてもらいたい」と話している。入館料は大人300円、高校生以下無料。

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