里子から学校での様子や将来の夢などを聞く里親(中央)

 タイの学生に奨学金を贈る活動に取り組む基山町のNPO「慧燈(えとう)」(調准誓理事長)のメンバーらが同国を訪れ、中高生ら193人に奨学金を伝達した。1995年から毎年続けている活動で、調理事長は「タイは純粋な子どもが多い。一生懸命勉強してほしい」と期待する。

 同NPOはもともと、第2次世界大戦の「インパール作戦」で敗退し、タイ北部で亡くなった日本兵の遺骨収集活動に取り組んでいた。93年にチェンマイ県にあるバンガード学校の敷地内に「タイ・ビルマ方面戦病没者追悼之碑」を建立。碑を守ってくれる同校の生徒に感謝の気持ちを込めて奨学金支給を始めた。

 今年は同校のほか、チェンマイ県、メーホンソン県の中学、高校、農業専門学校合わせて48校の生徒に奨学金を贈った。奨学金は里親122人と里子支援者19人の計141人が提供。調理事長や里親ら12人が同校など3カ所を訪れ、生徒に手渡した。

 伝達式では生徒一人一人に奨学金を贈った後、里親と里子が交流。生徒たちは日常生活の様子や家族のこと、勉強のことなどを里親に報告し、「日本に行きたい」などと夢を語った。里親らは生徒の話に興味深そうに聞き入り、継続的な支援への思いを新たにした。調理事長は「里親が徐々に減っているが、今後も支援の輪を広げていきたい」と話した。

 同NPOは里親を募集しており、「新たに賛同してくれる人は連絡を」と呼び掛けている。問い合わせは同NPO、電話0942(92)5795。

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