イノシシ対策のために漁業者が持ち寄ったノリ網=佐賀市役所川副支所

 大雨で土砂崩れなどの被害に見舞われた山間地の農業を支援しようと、有明海の漁業者がノリ網を持ち寄っている。イノシシ対策のために農地を囲む金属製の柵「ワイヤーメッシュ」が破れる被害が各地で出ており、応急処置としてノリ網を使う。佐賀市の呼び掛けに漁業者が応じた格好で、来週から農家に配布する。

 佐賀市の三瀬村、富士町、大和町などでは農地の周りに高さ1・5メートルのワイヤーメッシュを張り巡らしており、その全長は約800キロに達する。被害の全体像は調査中だが、「これまでにない規模」の被害が出ており、本格的な修復には資材や人手が足りない。そのため、当面の代替品として佐賀市がノリ網に着目。イノシシはノリ網に足をかけた時のたるむ感触を嫌う習性があるという。

 ノリ網は幅1・6メートル、長さ17メートルで、これまでに県有明海漁協の8支所(諸富町、早津江、大詫間、南川副、広江、東与賀町、佐賀市、久保田町)が4千枚をかき集めた。

 17日から農家に配布する予定で、佐賀市農業振興課は「漁協から迅速に対応してもらった。被害を防ぐため、できるだけ早く届けたい」と話す。

県内17商工会が相談窓口

 西日本豪雨の被害を受け、佐賀県内の17商工会は、県内の小中、小規模事業者を対象にした特別相談窓口を設置した。

 窓口では事業所の被害状況を把握し、資金繰りなどの相談に対応。また、国が災害復旧関連の補助金などを創設した際、情報提供を行う。

 窓口は午前9時~午後4時。各商工会か電話で相談を受け付ける。問い合わせは各商工会もしくは県商工会連合会、電話0952(26)6101。

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