放課後児童クラブ(学童保育)の待機児童の増加や支援員不足などの課題が山積する中、全国学童保育連絡協議会の高橋誠事務局長による講演(佐賀県主催)が11日、武雄市文化会館で開かれた。子どもに関わる仕事をする人たちに、「記録を書くなど日々の振り返りが大事。目の前の子どもがなぜその行動をとるのかを多面的にとらえ、思いを巡らして」と語りかけた。

 現在、東京都文京区内の児童館長を務める高橋さんは、28年間、学童保育の指導員(支援員)として勤務した経験を持ち、「大人は自分の言動をどんなふうにも正当化する力を持ち“権力者”になり得る」と問題提起。「常に子どもたちと関わる大人は自らが権力者にならないため、風通しのいい職員集団づくりを」と助言した。具体的には子どもへの対応を記録し、その行動が適切だったかを職員同士が意見交換し、質の向上につなげる手法を紹介した。

 伊万里市の学童保育で11年勤務する50代の女性支援員は「凝り固まった思い込みから、高橋さんが指摘した“権力者”になる可能性はある。職員間でミーティングなどをしっかり行う大切さを感じた」と話した。

 県放課後子どもプラン研修会の一環で開き、学童保育や放課後子ども教室の担当者、市町の担当者ら約100人が参加した。

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