まちづくり佐賀の破産について記者会見する長沼冨士男社長(右)ら=平成13年7月11日

 佐賀市中心部の再開発ビル「エスプラッツ」を運営してきた第三セクター「まちづくり佐賀」が自己破産した。負債総額は約16億円。公金を投じた中心市街地活性化事業は、ビル開業から3年で破綻した。

 エスプラッツの運営と商店街のまちづくり事業を担う第三セクターとして1996(平成8)2月、西村正俊佐賀市長(当時)を社長に発足した。空洞化が進む中心市街地再開発に官民協働で取り組む事例は当時、全国でも珍しかった。

 ところが98(同10)年4月の開業後間もなく、核テナントのスーパーが撤退するなど売り上げ低迷やテナント確保に苦悩。市に求めた約15億円の公的資金投入も断られ、破産に至った。

 この後、医薬品販売会社が管理運営を引き継いだものの、商業フロアは2003(同15)年2月末に閉鎖した。競売でも買い手がつかず、市が購入して民間活用策を探るも、国の補助金が見込み額に届かず公共施設中心の活用へと方針を転換。07(同19)年、再オープンへとこぎ着けた。(新元号まであと294日)

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