1日交通部長に指名され、交通部長室のイスに座る片渕奏汰くん=佐賀市の県警本部

1日交通部長として、交通部隊を激励する片渕奏汰くん=佐賀市の県警本部

ドライバーなどに食パンやチラシなどを配った吉野ケ里保育園の園児=吉野ヶ里町

 11日から始まる「夏の交通安全県民運動」を前に、佐賀市の県警本部で10日、子役の片渕奏汰君(5)=佐賀市=が「一日交通部長」を務めた。出発式では、白バイなどの交通部隊を激励。隊員たちは事故防止の決意を新たにした。

 一日交通部長に指名された片渕奏汰君は、今春に公開された映画「坂道のアポロン」に出演したほか、テレビやCMなどで子役として活躍している。この日は警察官の制服を身にまとい、少し緊張したような表情で登場した。

 県警の篠原和広交通部長から「交通部長は、県民の皆さんに交通ルールやマナーを身につけてもらうことがお仕事です。警察官を激励してあげてください」と指名書を渡された奏汰君は「はい、がんばります」と笑顔で元気にあいさつした。交通部長室の椅子に座った奏汰君は「座り心地がいい。もうちょっと座ります」と部下たちを困らせていた。

 指定式後の出発式では、白バイやパトカーに乗り込む県警交通部隊約30人を前に、一日交通部長が「佐賀は交通事故が多いと聞いています。一件でも少なくなるように皆さんがんばってください」と隊員の士気を高め、初仕事をやり遂げた。

 夏の交通安全県民運動は11日から20日までの10日間。期間中は、県内で多発している追突事故の防止や、飲酒運転の根絶を目指すほか、子どもと高齢者の交通事故防止に関する啓発を県内各地で実施する。

 県警交通企画課によると、県内の人身事故は今月9日現在で3047件(前年同期比428件減)、死者数は3人減の15人となったものの、物損事故は昨年比664件増の1万655件となっている。

■園児ら運転手にPR吉野ヶ里町

 ○…吉野ケ里歴史公園そばの国道385号沿いでは、神埼署や吉野ケ里保育園の園児、吉野ヶ里町役場の職員など約60人が参加して、事故防止と安全運転を呼び掛けた。

 この日は、神埼市神埼町の「リョーユーパン佐賀工場」が提供した食パンや安全運転を啓発したチラシなど150セットを、町職員や神埼地区交通安全協会の指導員らに抱きかかえられた園児たちが「前を見て運転してね」「気をつけて」とドライバーに手渡した。

 パンの提供を続けている同工場営業課の馬場智浩係長(44)は「会社の前の道(国道34号)も交通量が多い道路なので安全運転の意識を上げてもらえれば」と話した。

 同署管内の人身事故は6月末時点で198件。前年同期比で89件減少している。江副太交通課長は「追突事故はほかの地区と比べて多い。一件でも減らしていきたい」と強調。さらに、子どもや高齢者の事故防止に向けて「きょう配ったパンを食卓で囲みながら安全について家族で語り合ってもらえれば」と期待を込めた。

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