6月末まで和多屋別荘ロビーに展示されていた日本香堂の高級香料「KITOWA」シリーズ=嬉野市

 線香製造・販売大手「日本香堂」(本社・東京都)の高級香料「KITOWA(キトワ)」シリーズに、佐賀県産陶磁器が一役買っている。県窯業技術センターが開発した素材を使い、肥前吉田焼(嬉野市)の「224porcelain」代表の辻諭さん(38)が香料を入れる容器などを手がけ、外国人観光客らから支持を得ている。

 KITOWAは国産素材にこだわった最高級の香料シリーズで、日本の伝統的な木であるヒノキ、ヒバ、クスノキのオイルを用いた3種類の香りがある。

 辻さんが手がけているのは、香皿と香りの付いた液体を入れる容器、液体を吸い上げて香りを拡散させるスティック。スティックには県窯業技術センターが開発した0・01ミリほどの穴が無数にあいた、水を吸い上げる性質を持つ新素材を使っている。

 商品紹介のため6月12日に山口祥義知事を表敬訪問した辻さんは、「(日本香堂に)辛抱強くやっていただき、納得できるものができた」と報告。日本香堂ホールディングスの保科裕之エステバン事業部長も「外国人客から多く購入してもらっている」と好調ぶりをアピールした。山口知事は「一目で良いものだとわかる。ぜひ佐賀県産のクスノキも使ってもらえれば」と話した。

 東京都内の百貨店で扱っているほか、有田町の「アリタハウス」で購入できる。価格は5千円~2万円(税別)。

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