梅雨明けの炎天下、民家の庭に流入した土砂を除去するボランティア=三養基郡基山町小倉

 西日本豪雨の佐賀県内の被災地では9日、復旧作業が本格化し、三養基郡基山町ではボランティアが加わって土砂の撤去に取り組み、嬉野温泉では浸水した浴場の清掃作業が続いた。

 基山町はボランティアセンターを開設し、県内外から駆け付けた55人が4カ所で復旧に当たった。被害が著しかった同町小倉の丸林地区では、重機が入らない民家の庭や水路などで、スコップで泥をかき出した。

 自宅裏の水路が土砂で埋まり、家屋に水が流入した石井ヒサオさん(88)は「妻と2人暮らしで、私たちだけで復旧するのは無理。とても助かった」と感謝していた。杵島郡白石町から参加した友田香将雄さん(33)は「予想以上に被害が大きく、土砂も水を含んでいて重い」と話し、汗を流しながら作業を進めた。町は10日もボランティアを募集する。

 大浴場が浸水した嬉野市の温泉旅館、和多屋別荘では9日までに、流入した泥や木材を取り除いて消毒した。施設は塩田川に面し、増水で本館地下の大浴場が浸水、1階の2部屋も床上浸水したが、約200人の宿泊客にけがはなかった。

 作業は業者に依頼し、泥や木材を取り除き、洗い場や浴槽を消毒した。お湯を張って水質検査を実施し、10日夕から利用できる見通しという。増田秀之支配人は「再開後は安心して嬉野温泉のお湯に漬かってもらいたい」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加