大雨の影響で物流に混乱が起き、陳列棚に穴ができた=佐賀市のアルタ開成店

 西日本を中心に降り続いた6日の記録的な豪雨により、佐賀県内の企業にも影響が広がった。特に、交通網の乱れによる影響が大きく、資材が届けられなかったり、商品を入荷できず、スーパーの店頭が品薄になったりするなどの事態が起きた。

 段ボール資材などを配送するハラダ物流(神埼市、原田一洋社長)は6日、大雨の影響による大渋滞でトラック運送に支障が出た。高速道路が規制されたため下道を利用せざるを得ず、約5キロを進むのに5時間かかった。荷主に相談して輸送をキャンセルした。

 同社は「大雪や台風の時は前日に配送するなどの対応をしてきたが、今回は天気の移り変わりがめまぐるしく、運行管理がうまくいかなかった」といい、「被害が激しかった広島方面への配送がなかったことは幸いだった」と話した。

 佐賀市東与賀町の機械メーカー「大神」は、7日に予定していた大阪などへの出張を延期した。「設備の保守点検に約10人が向かう予定だった。『天災だから仕方ないね』と理解いただいた」と話す。

 また、今回の豪雨が西日本の広範囲に被害をもたらしたことから「これからサプライチェーンの問題が出てくるだろう。ただでさえ人手不足で遅れがちな部品調達に深刻な影響が出なければいいが…」と不安げな表情を浮かべた。

 佐賀市のアルタ開成店では9日、豪雨を受けて商品の陳列棚に一部、空白のスペースができた。ヨーグルトなど関西から仕入れている賞味期限が短い、要冷蔵商品に影響が出た。大雨で交通網がふさがれ、工場から卸に運べず、店に入荷できなかったという。ちくわなどの練り物も品薄状態で、てんぷらなどの総菜コーナーもにぎわいを欠いた。

 生鮮品では長野県で栽培されているホウレンソウなども関西方面の交通網が途絶えたため、品薄状態。ホウレンソウの代替品として扱われる小松菜の価格も上がっているという。

 アルタ・ホープグループの池田龍二販売促進企画次長は「品物が並べられないのは、お店として影響大。野菜以外の商品については、明日からほぼ通常の品ぞろえに戻る予定。今後は野菜や果物などの価格高騰が不安」と話した。

 佐賀市のゆめタウン佐賀も、発注商品に遅延が出ている。総菜の材料は広島県の工場で管理、発送しているが、広島県は大雨の影響が大きく、材料が集まってこないという。

 ゆめタウン佐賀は「広島県内の工場は大雨で混乱しているため、通常の状態に戻るめどが立っていない。野菜や納豆なども品薄状態。陳列棚に穴をあけないように本社とともに努めている」と話した。

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