温水プールではしゃぐ子どもたち。長崎や福岡などからも家族連れが訪れた=多久市北多久町のタクア

オープンを祝い、式典で披露された孔子の里の獅子舞=多久市北多久町のタクア

 多久市北多久町の温泉保養宿泊施設「タクア」が8日、オープンし、日帰り客を中心に家族連れやカップルなど多くの人が訪れた。交流・定住人口の増加を目指し、元々あった旧施設を市が改修。「食」「癒やし」「遊び」をコンセプトに県内外から利用を見込み、訪日外国人など団体ツアーの誘客も進める。地域活性化への期待を背負い、市内最大の集客施設が船出した。

 

 天山を望む山あいに位置し、ゴルフ場の天山カントリークラブ(北コース)に隣接する。温水プールや大浴場、和洋室など3タイプの客室(最大155人収容)をはじめ、ビュッフェ形式のレストラン、式典などで利用できるホールがある。日帰り入浴は一般750円、温泉とプールのセットは同1200円で、宿泊は1泊2食付き1万3千円から。

 現地で同日、記念式典があり、運営会社タクアの里元勝久社長は直前の記録的な大雨と重油の流出事故に触れ、「安心して過ごしてもらい、憩い、交流の場になるように努力する」と述べた。横尾俊彦市長は「多くの方々の努力と汗でオープンを迎えられた。一歩一歩前を向いて発展していくことを願う」と期待した。

 市外からの利用も多く、子ども2人とプールを目当てに来た伊万里市の土井依(えり)香(か)さん(29)は「屋内で安心して遊ばせられるし、車で30分と気軽に来られるのもうれしい」と話した。

 タクアは同様の設備を整え、2007年に閉鎖した「ゆうらく」を市が買収、約20億円をかけて改修した。別の場所にあった市老人福祉センターも老朽化のため移設。市民からは「懐かしか」「楽しみが増えた」などの声が聞かれた。

 公設民営で市は10年間、運営会社に施設を無償貸与する。長崎環境美化(長崎市)のグループ会社が経営し、年間で10万人の利用、5億円の売り上げを目指している。問い合わせはタクア、電話0952(75)7770。

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